
春と秋、年に2回やってくる「お彼岸」。
ご先祖様への感謝をあらためて伝える大切な期間ですが、「どんな花を供えればいいの?」「贈るときのマナーは?」と迷う方も少なくありません。
ここでは、お彼岸の基本から花の選び方、避けた方がよい花、そしてフラワーギフトや供え方のマナーまで、わかりやすくまとめてご紹介します。
そもそも、お彼岸っていつ?
お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日として、前後3日を合わせた7日間のこと。
つまり、春は3月、秋は9月に訪れます。
太陽が真東から昇り真西へ沈むこの時期は、私たちが暮らす「此岸(しがん)」と、ご先祖様が安らぐ「彼岸(ひがん・浄土)」が最も近づくといわれ、ご供養に最適とされています。
なぜ花を供えるの?
お彼岸には仏壇やお墓に花を供えるのが習わしです。そこには次のような意味が込められています。
- ご先祖様や仏様への感謝の気持ちを表す
- 花の姿が「仏様の慈愛」や「命の儚さ」を象徴している
- ご先祖さまに香りを楽しんでいただく、香喰(こうじき)という考え方
- お供えする人の心も豊かにする
花は単なる飾りではなく、気持ちを届ける大切な供え物なのです。
お彼岸にふさわしい花の選び方
お供えの花には厳格な決まりはありません。故人が好きだった花を選んでも大丈夫です。
ただし、定番としてよく選ばれる花や、季節に合った花があります。
通年で人気の定番花
- 菊・マム:日持ちがよく仏花の代表格です。邪気を払うとされています。
- 胡蝶蘭:日持ちがよく、華やかで香りが少ないので仏花としても人気です。
➤リックフラワーのおすすめ胡蝶蘭 - ユリ:上品で存在感があり仏花として人気です。(花粉は取り除くと安心)

春彼岸におすすめ
カーネーション、フリージア、マーガレット、トルコキキョウ など
秋彼岸におすすめ
コスモス、ケイトウ、リンドウ、デンファレ など
色は白・黄・紫・ピンクなど淡いものがよく選ばれます。地域によっては黒やどぎつい赤は避けられる傾向があります。
避けた方がよい花
お彼岸のお供えに不向きとされる花もあります。代表的なのは以下のようなものです。
- 花が落ちる:椿 など
- 毒がある:彼岸花、アジサイ、スズラン など
- 香りが強すぎる:カサブランカ、金木犀 など
- トゲがある:バラ、アザミ(トゲを取れば可)
- 蔓を伸ばす:アサガオ、クレマチス
- 食用植物:稲穂、麦(お墓では動物に荒らされる可能性あり)
用途別のフラワーギフトの選び方
贈る相手や供える場所によって、花のスタイルを選ぶのもポイントです。
- 花束:お墓や仏壇にそのまま供えやすい。対になる2束セットも便利。
- アレンジメント:法要や自宅に飾るのにおすすめ。華やかで置きやすい。
- プリザーブドフラワー:長持ちするため仏壇用に人気。ただし屋外(お墓)には不向き。
お供えと贈答のマナー
- お彼岸入りから中日のあたりまでに届けるのが一般的
- お仏壇には左右一対で供えると整う
- 枯れた花は早めに下げる
まとめ
お彼岸は春分・秋分の日を中心とした7日間。
お供えする花に厳密な決まりはありませんが、菊・ユリ・胡蝶蘭など定番の仏花や、季節の花を取り入れるのがおすすめです。
避けた方がよい花もありますが、最も大切なのは形式よりも「故人を想う心」。
ご先祖様への感謝の気持ちを込めて花を選ぶことが、何よりのご供養になります。
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